基礎代謝量とは
基礎代謝量とは、心臓を動かす・呼吸する・体温を保つなど、生命を維持するために最低限必要なエネルギー量のことです。寝ていても座っていても消費され、1日の消費エネルギーのおよそ6割を占めます。
基礎代謝は筋肉量と深く関係しており、一般に10代後半をピークに年齢とともに下がっていきます。「若い頃と同じ量を食べているのに太りやすくなった」と感じるのは、この基礎代謝の低下が一因です。
基礎代謝量の計算式
① 国立健康・栄養研究所の式
日本人を対象としたデータから作られた式で、幅広い体格の人で誤差が比較的小さいとされています。このサイトの代表値です。
② ハリス・ベネディクト式(日本人向け改良版)
1919年にアメリカで発表された式を、日本人向けに係数を調整したものです。広く使われていますが、日本人ではやや高めに出る傾向があります。
③ 基礎代謝基準値 × 体重
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」で使われる方法です。体重1kgあたりの基礎代謝量(基礎代謝基準値)に体重をかけて求めます。標準的な体格(BMI18.5~25程度)の人を想定した値なので、肥満の人では実際より大きく、やせている人では小さく出やすくなります。
基礎代謝基準値(年齢別)
| 年齢 | 男性(kcal/kg/日) | 女性(kcal/kg/日) |
|---|---|---|
| 18~29歳 | 23.7 | 22.1 |
| 30~49歳 | 22.5 | 21.9 |
| 50~64歳 | 21.8 | 20.7 |
| 65~74歳 | 21.6 | 20.7 |
| 75歳以上 | 21.5 | 20.7 |
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
基礎代謝を上げるには
基礎代謝の多くは筋肉や臓器で使われます。筋トレなどで筋肉量を維持・増加させること、たんぱく質を十分にとること、極端な食事制限を避けることが基本です。くわしくは基礎代謝とは?年齢とともに下がる理由と上げるための習慣で解説しています。
よくある質問
基礎代謝量より少ないカロリーしか食べないとどうなりますか?
体は不足分を体脂肪だけでなく筋肉を分解してまかなおうとするため、筋肉量が減って基礎代謝がさらに下がり、リバウンドしやすくなります。減量中でも、摂取カロリーは基礎代謝量を大きく下回らないようにするのが一般的な目安です。
体組成計に表示される基礎代謝と違うのはなぜ?
体組成計は測定した筋肉量などをもとに独自の式で算出しているため、このページの計算式とは値が異なります。どちらも推定値なので、同じ方法で継続して比較するのがおすすめです。
参考資料
- 厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2025年版)』
- Ganpule AA, et al. Interindividual variability in sleeping metabolic rate in Japanese subjects. Eur J Clin Nutr. 2007
- Harris JA, Benedict FG. A Biometric Study of Human Basal Metabolism. 1918